240921_Howthorn Melbourne


通った語学学校と英語学習について。
メルボルンに行くにあたり、せっかく5ヶ月も居るので最低限英語はもっと使えるようになりたい、と思い、語学学校に行きました。

・どうやって選んだか?
・行った学校の内容・実情
・修了後、どう感じたか?

について、備忘録兼ねて記します。

メルボルンには多くの学校があり、webや友人情報から3つに絞り、最後は実際に各学校を見に行って決めました。

■Impact English
web上での口コミは良い意見が多く、場所も街中でアクセス良かったのですが、日本語の情報が多い=日本語圏へのマーケティングが盛ん=日本人学生が多い、ようなので、せっかくならなるべく日本以外の国の学生と会いたい、と思い、外しました。

■Ilsc English
サザンクロス駅周辺にいくつか語学学校がある中の1つ。友人の友人が通ってよかったと聞いていました。日本人の割合も比較的少なそう。

実際に見に行き、施設を内見させてもらうと
・ビルの4フロアを教室として使用。かなり大きく、学生数も多い(web上のデータ通り)。
・南米からの学生が多い印象。スペイン語が飛び交う。よく言えば陽気で明るい、悪く言えば騒がしい印象。
・日本人の窓口の方もいるらしいが、タイミングが悪かったのか私は他のアジアンの方に対応してもらった。
・朝コースだとA$360/週だが、午後コースだとA$260なのは惹かれた。(日本人、この期間での値引き金額だったので、時期や国が違うと変わるのかも)

という印象でした。

■Howthorn English
メルボルン大学の提携校で、同大学へのブリッジプログラムもある。Howthornにあるのかと思いきや、ちょうど2024年1月2日にCBDへ移転した。ただ移転後の情報が直近過ぎてweb上に少なかったので、直接見に行った。ちょうど、学生対応のマネージャー氏が居て、色々話を聞かせてくれた。1986年設立で2008年からメル大ブリッジプログラムを請け負っているよう。




・アジア圏の学生が多い。
(特に中国人が多い。多くはメルボルン大学編入プログラムを目的として。)
・ビルの2フロアを教室などとして使用。比較的静かな印象。(が、別日に先に見に行ってもらった妻情報では、昼休み等はかなりアジアンで一杯で騒がしかったらしい)
・卓球台やギターなど、遊ぶ場所はIlscと同じようにある

という感じ。印象は良かった。
ただ、学費が他と比べて段違いに高かった(A$515/週)ので迷っていたところ、友人づてに紹介してもらったエージェント ICN留学情報館 https://www.johokan.jp/index.php に相談してみると、そこを通すと約A$150くらい下がると聞いて、それなら他とほぼ同じなので、Howthornに決めた。

■行ってみて
私は学生ビザでなく、普通のツーリストビザで来ていたので、3ヶ月までしか滞在できず、一旦海外に出ればリセットされ、最長1年まで滞在できた。ゆえに、max10週間のコースだったが、日程とアプライのタイミング上、月-金で9週間通った。

・General Englishは朝8:20-12:40, or 17:10-21:30のコースしかないこと
・IELTSコースだと午後12:45-17:05
・通学前のオンラインテスト結果から、IELTSコースを薦められたこと
から、IELTSコースに9週通った。

行ってみてわかったが、Generalは、英語を使って半ば遊びながらみんなでコミュニケーションしながら学ぶ(あまりお勉強という感じはないらしい)→雰囲気も賑やかで和気藹々。

対して、IELTSコースは、しっかり勉強。学生同士でのスピーキングやグループワークもあるが、授業中にあまりお互いを知り合うキッカケが乏しい。

ほとんどの学生は(というか私以外の学生は)、Generalから始めて、そこからEAP(English for Academic purpose)やIAP(Intensive Academic Preparation:大学など入学後に使う、リサーチからレポートを書く、プレゼンとディスカッションなどを学ぶ)やIELTSコースに進むようなので、既にある程度グループが出来ており、このコースで新しく知己を得る、という感じでは、授業の雰囲気も相まって、あまりない模様。

授業の内容は、テキスト教材を1冊渡され(先に日本へ送ったので書名失念)、それに沿いながら、4教科を満遍なく進めていく。

■学生
私が居た時は、IELTSコースの学生が比較的多く、2クラスに分かれて、各14,5名程度の在籍者数で、実際に毎日ちゃんと来るのは10名弱という印象。国籍は、サウジアラビア、トルコ、アフガニスタン、コロンビア、タイ、中国、韓国、日本という感じ。トルコとか、イギリスに行く方が近いのでは?と訊いたら、オーストラリアの方がビザが取りやすい、という事情があるらしい。年齢は18〜20代前半が主で私より年長は見なかったが、30代も数人居た。総じて、皆、私より頭がいい。特にオーラル(特にSpeaking)が得意で、よく、長く、話す。私もそんなに話すのは苦手でない方だし、英語で話す事に抵抗はないハズなのに、長く話せず、国民性なのか根本的に土台が違う感じがした。日本でUKplusに通った時は、厳格に校内では英語オンリーだったが、その辺りは緩く、中国人や中東など国籍が多く重なる間柄同士では、授業内外で母国語が聞こえて、もったいなく感じた。

■教員
は(おそらくクラスにも依るが)月火と水木金で違う2名が担当となる。が、こちらは(たまたまかもしれないが)よく病欠がある印象で、代替の教員に振り替えが結構あった。テキストをどれだけ進める、という合意がある以外は、内容や教え方は各教員に任せられているようで、別のプリントを配布したり、簡単なプレゼンテーションみたいなことをやったり、宿題の有無も含め様々だった。

基本的にホワイトボードへ天井吊り常設プロジェクターから投影しながら、テキストを書き込んだりして進行するが、映像に書き込む形式が、教員の立場からするととても便利そうと感じた。(輝度が高いので、明るくても全く問題なく見える)

■内容
IELTS対策については、リーディングやリスニングはテキストやCambridgeの練習問題集から時間を計って解く事が殆どなので、独学でもできると感じた。

ライティングについては、毎週Task1,2共に少なくとも1つ、多い時は2つ書き、それの赤ペン添削と、その添削についての質問を受け付けてくれて、納得するまで尋ねられるので、その点が最もためになった(ただし、よく使う定型的フレーズや単語は別途自分で独学しておく方が効率は良い)。

スピーキングも、テキストに伴ったペアワークだけでなく、随時(結構頻繁に)脱線してカジュアルトークも行うので、練習になった(ただし、機会は平等ではないので、どんどん自分から話す方がよりためになる)。

Moodleを使った連絡/提出プラットフォームがあり、授業テキストと並行してMoodleのコンテンツも使う。出欠は毎週Moodle上でパーセンテージがアップされる。

5週間を1タームとしており、最初の1日はIntroductionが少し、最後の週の金曜にはExcartionとして、リクエストを募ってみんなでどこかに行く(我々は、Yarra riverでのボート漕ぎと、Obrien Skate parkへスケートをしに行った)。1タームごとにクラスメンバーが入れ替わる。

1〜10週まで終わると、また1週目に戻る、というスケジュールなので、私は7週目から入って5週目で終わる、となり、テキストの順番的に少し変な感じだった。ただ、あまり授業内容において、知識を積み上げていく感はないので、どこから入ってもあまり変わらないと思う。IELTS対策本にあるような、IELTS試験の構造についての説明、実践的攻略法やライティングにおける基本的な言い回しの紹介、などはあまりない。なので、もし日本から行かれる場合は、ベースとなる対策本を携えておいた方が試験の構造自体の理解の助けになると思う。

■受講後
IELTS対策は、上にも書いたが、リスニング・リーディングはCambridgeの練習問題をひたすら解いて、未見の単語やフレーズを暗記しボキャブラリーを増やし、試験の構造に馴れれば、独学でスコアはアップできる。(むしろ学校に通うより効果的)。

ライティングにおいては、オンラインの有料添削サービス等も使えれば良いが、無料で考えると、ChatGPTでCambridgeの練習問題をスクショでもいいのでアップし、「Write an esssay as ILETS candidates up to 250 words」とか依頼すると解答例が得られるので、そこから日本人なら、とか自分が考えたトピックの切り口で、とかサラ問いしていけば、トピックの参考や英語表現の幅は拡げられる。(文法上のケアレスミスも、タイピングで書いていれば、同様に添削してくれるかもしれない)。

「スピーキング対策は、極論、ずっと独り言で話せば良いだけ」とHowthornのある教員が言っていたが、その通りだと思う(実際の会話やディスカッションはまたちょっと別)。特にpart2は。

■IELTS試験
日本で受験するよりオーストラリアで授業する方が受験料が高くて驚いた。(日本:27500円、豪A$460≒46500円)

日本も同様だったが、異なる国の人々と共に、携帯や腕時計はおろか、筆記具・ティッシュ(配布される)、水さえ持込禁止(フィルムを剥がしたペットボトルならOK)、スピーキング以外の3科目休み時間なし、トイレ休憩さえなし、という久しぶりに緊張感のある試験だった。

私の結果は、
2019年に受けた:L,R,W,S=5.5, 6.0, 6.0, 5.5→Overall 6.0が、
Howthorn終了後:L,R,W,S=6.0, 6.0, 6.0, 6.0→Overall6.0と変わらず、という結果だった。2ヶ月通って、自宅でも毎朝勉強してもこれか、、、と正直残念だったが、経験としては行ってよかったと思える。学校修了後、練習問題をひたすら解いた上で、帰国直後にもう一度リベンジしてみる予定です。

→帰国後に受けたIELTSの結果:L,R,W,S=7.0,7.0,6.5,5.5→Overall 6.5 という結果でした。
Speakingが下がってしまったため、Overallは目標値だけれど、欧米大学院の入学基準は満たしていないため、目標には届かず残念。
ListeningやReadingは、やはり問題をひたすら解けばスコアは上がる。Writingも、ある程度は型があるので、反復練習である程度までは上がる。Speakingは、おそらくPart3でplantの意味を若干取り違ってしまった印象があるので、そこが原因か、、これも頻度あるのみか。

久々に試験勉強をしてみて、年齢に依るのか、若干記憶力の衰え(忘れやすい)を感じたけれど、それより若者達のオーラルスキルの伸び具合に差を感じました。



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