140110 カタランヴォールト@静原


とある企画の打合でうちから山を一つ越えた所にある森田一弥さんの事務所に行ってきました。前日夕方から久しぶりに自宅周辺でも雪が降り朝起きると地面がうっすら白かったので、うちでこれならこれは静原は積もっているだろう、と長靴を履いていったら以外とそこまで積もっていませんでした。

といっても打合というのは半分口実で、前々から見たかった森田さんの事務所と隣に立てられたお手製カタランヴォールト小屋を見学が(主な)動機でした。
そちらがこちら。

バス停を降りて、少し歩くとすぐにこの屋根がぽっかり塀の向こうに見えました。
事務所に荷物を置かせてもらい、挨拶もさながらお手洗いを借りに小屋へ。事務所のお手洗いとして使われています。

ガイド型枠に沿って自作の土とセメントで作った煉瓦を積んでいき、ラス金網の上にセメントを上塗りした後、土を混ぜた漆喰を塗られています。それで色が土色っぽい。
雨や雪の流れた跡が自然のストライプを形成していて味が出ています。HdeMのRemy Zauggのスタジオを思い出す。


トイレの中はこんな感じ。妻壁の奥側は煉瓦が同様に積まれています。
このランプシェードのアイデアもいい。どこかで(というかうちで)使いたいです。

扉側はプチプチシート製フラッシュ扉とパネルによって仕切られています。最軽量で断熱性と目隠しと採光を兼ねる。すばらしい。

厚さ4cm!薄いけれど、触ると全然頑丈。

製作過程の様子は本家森田さんのブログのこちらに。
http://morita-arch.com/archives/2874

事務所を外から覗く。

冬は土間の冷え込みがすごいので2階で作業。夏は屋根からの熱がすごいので1Fで窓を開け放して作業。ゆったりしたスペースが羨ましいです。

お家の方も少し。ダイニングキッチンは写真で見切れている台所上部にトップライトが開けられて明るい。床はタイル敷きの下に床暖房が埋められています。写真の背後には薪ストーブが鎮座。
テーブル天板はどこかの床板だそう。空間のスケール感と設えからか、なんだかスペインにいるような感じを受けました。日本の古建具とか使っているのに。

餅箱に入れられた森田さんのコテも見せて頂きました。これがもう一箱ある。左官職人さんの使うコテはこんなに種類が多いんですね。焼き印入りのコテがかっこいいです。

森田さん、お忙しい中ありがとうございました。



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