130723_前期授業終了


昨日で大学の前期授業が全て終了しました。
去年に専任講師の方から来期の相談を受けてから半年少し、「プレゼンテーション」というお題は決まっていたものの、直前まで講義内容を相談しながら詰めてきました。

学生の設計演習の提出物を見ながら、演習にもリンクするようなスキルを伸ばす、という方向性でした。手書き図面からデジタル図面に以降しつつある学年において、その延長線上で役に立つように、という先生方からの要望がありました。また、オープンデスクなどで設計事務所に行ったり、ゼミでコンペや調査に参加する過程で、画像・ドロー系ソフトが使えた方が(仕事を依頼する側から見ても)役に立つという意図もありました。

けれど、たまたま非常勤であれ大学教育の末端に携わることになって、大学で学ぶこととしてプラクティカルなものだけでいいのか?という疑問も持ちました。今すぐには役に立たないかもしれないけれど、根本的な原理/思考のパターンを考えさせることも(こそが)重要ではないか、と。大学が社会人養成学校になるのもどうかと思う。そんなの社会に出れば嫌でも身につく、というか身につけざるを得なくなるから。けれどもまぁ確かに、自分が学生の頃にはなかったプレゼン手法の授業というのも、あれば確実に身にはなる。
といったところで、揺れ動きながら内容をまとめました。

時間の制約などもあり結局本当に基本的なことしか授業では扱えず、その割には詰め込み過ぎて、尻切れトンボになった感は否めないけれど、学生の一人でも多くが将来に繋がる気づきを得てくれたら嬉しく思います。

また、同僚として同じ授業を担当した先生方は皆さん本校などでの授業経験は豊富で、授業の組み立て方など、とても勉強になりました。数人相手にプレゼンすることはままあれど、数十人相手に、ということは僕はあまり機会がなかったので、そういった意味でも良い機会でした。

ま、仕込みはなかなか大変だったけれど、正直言って楽しませてもらいました。
先生方、学生のみなさん、ありがとうございました。



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