181日目 100706 LOS ANGELS



8時半起床。予定より少し寝坊。コーヒーを淹れて朝食を食べ、9時半頃出発。まずは郵便局へ向かう。1stを西へ数ブロック歩くと南側にあった。やはりここも混んでいる。日本へ溜まった本や地図を送る。それだけで一時間近くかかる。

1stとSotoStの交差点まで戻り、Sotoを南へ下る。15分ほど歩いてWitterAvに出る。そこに#720のバス停がある。

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Eams house
Charls and Ray.Eames
1949
203 N. Chautauqua Blvd 203,90272 Pacific Palisades,United States

■ロス市街の西、サンタモニカの北にあります。#720や#20などでダウンタウンから1.5~2時間ほどバスに乗り、Wilshire Blv and 4th Stで降ります。1.5$。その交差点のすぐ南側にBig Blue Busというまた別の運営機関によるサンタモニカ地区のバスラインがあり、その#9のNorth boundに乗ります。0.75ドル。お釣りは出ないのでちょうど用意を。10数分走り、Chautanqua Stに入ったら(海際から山を登っていく道)降車サインを出して一つ目で降ります。少し戻ると、「203」の看板が在るので、それに従い道路から北側の路地へ入り一番奥まで行くとイームズ邸があります。

■48時間前までに予約必要、とサイトにも書いていますが、オフィスのビジネスアワーしか電話が繋がらず、私もその時間に何度もトライしたのですが、結局一度も繋がらず留守電になるばかりで、結局当日予約無しで行きました。開いていたのでその場でサインアップして見せてもらえましたが、予約を勧めると言われました。下記電話番号から。メールでは無理?と聞くと下記アドレスのどちらかを試してみて、と言われたので記します。ちなみに特に柵はなかったので、見ようと思えば外からはいつでも見れそうですが、警備会社の看板がありました。

月ー金10-16、土10-15。5ドル(寄付)。外からしか見れません。内部公開は一年に一度あるらしいですが、イームズ財団の会員になる必要があります。外部からの撮影はOKですが、窓などから中を撮影することは禁止です。詳しくは下記url参照。

www.eamesfoundation.org
tel.310.459.9663
info@eamesfoundation.org
or
info@eamesoffice.com

また、少し離れたサンタモニカ中心部にイームズ財団オフィス兼展示スペースがあります。関係資料が展示してあるそうです。月火休みで私は見れませんでした。11-18。

850 Pico Boulvard Santamonica, CA
www.eamesoffice.com
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宿から片道およそ二時間かかる。#9を降りてからがわからず少し迷う。住所を見直して道を戻ると番地の看板があり、見つかる。あたりの人数人に道を尋ねたが、一人もイームズ邸のことは知らなかった。

敷地に入るとカメラが付いているのか、建物からおばさんが出てきてくれる。記帳をして寄付をし、しおりをもらう。ポストカードはなかなかいい写真の品揃え。フリップブックもイームズらしい(作られたのは近年のようだが)。

まずは外部をぐるっと回る。H鋼の柱が細い。100角しかない。スタジオ棟は財団のオフィス仕様とするため内部は変えられているが、住宅棟はほぼ置いてある物も当時そのまま。10×3のグリッドプラン。建物は南北に長く建てられており、長手は東と西を向く。西側はほぼ前面開口なしの壁面となっており、内装には縦羽目板が貼られている。

窓から内部を覗く。吹き抜けの背の高いリビングは、ソファの座面の低さやイサムノグチの照明、キッチンや二階ベッドルームとの間に設けられた板戸からか、とても日本的な印象を受ける。天井はデッキスラブ現しに見えたので、夏暑くないの?と聞くと、二階のベッドルームは暑いが窓を開ければ一階は過ごしやすいらしい。とても気持ちの良さそうな空間。見に来てよかった。ロスで見た建物の中で一番良い。

入り口の回転式の呼び鈴や、窓に貼られたレンズシート、リビングのタイル床に置かれている鉢植え用キャスター付きベースなど、可愛げのあるものが多い。ポストカードの夫妻のポートレートから楽しげな生活が想像できる。建築的にどうの、というよりも二人のパーソナリティの方に大いに引きつけられた。帰ったら本を読み込みたい。

帰りにいくつか質問をしてから、お礼を言ってイームズ邸を後にする。既に予定より大幅に遅れている。来たバスでサンタモニカまで戻り、せっかくなのでビーチを見に行く。朝は雨が降っていた曇り空も、昨日同様午後には雲一つなく晴れている。ロスはそういう気候なのだろうか。

また#720のバスに乗る。26thStで降りて、来た道を戻り、22thを北へ。ゲーリー邸に向かう。

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Gehry house
F.O.Gehry
1978
22nd Street 1002,90403 Santa Monica,United States

■Wilshire Av and 22th Stを北へ歩き、California Stを越えWashington Stとの西側角にあります。バス#20なら21 or 23th Stで降りると近いです。

■警備会社のサインがあり、カメラも付いていますが、外部から写真を撮る分には大丈夫でした。
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泊まっている宿のあるダウンタウン東のメキシコ人街とはかなり違う街並み。あちらのように高い鉄製の柵はなく、道路からきれいな芝生が広がり、前庭のある大きめの家々が並ぶ。そんな道を登って行くと突き当たり手前にゲーリィ邸はあった。

道路や前庭にある木が大きく茂り東側のファサードはほぼ隠れてしまっているが、北側道路側のよく写真に出るキッチンのキューブ型のトップライトやコーナーの開口はよく見える。ピンク色の普通の家の寄生するかのように、全く馴染ませることなく増築部分がくっついている。木製の何度もオイルを塗り直されているフレームで作られたトップライトや、本当に工場のような波板で作られた外壁は、おおらかな気候のこの地から、様式や細かなディテールの洗練に凝るヨーロッパに対し、「こんなんでいいんじゃないの?」と朗らかに言っているように見える。わざと半分既存ピンク母屋にめり込ませたどぶ付け鋼板の煙突(形はわざと普通)や、トップライトの取り付け方は、既存の線をなぞる以外に無限の選択肢があるということを、教えてくれるかのよう。圧倒的に自由。

二階のわざと木下地を現した窓は作り手目線から見ればとても面白いが、普通の施主なら普通の窓を望むだろう。自邸だからこそできた(そして実物をここで作ったから、先日見たギャラリーでも同形式の窓が通った、のかもしれない)

今日見た二つの家はどちらも外観しか見れなかったが、大いに満足。この二つのためだけにLAに来る価値はあると思う。バスで宿に戻る。荷物をピックアップし、お富さんへ。親子丼を食べて宿泊費を支払う。お礼を言って、ユニオン駅へ。Flyawayバ
スに乗り、空港へ向かう。20時半過ぎ空港着。公衆電話から今夜の宿へ電話する。空港に近く無料でピックアップしてくれるAdventure hostel。確かニューヨークでお会いしたワンワールドチケットでワールドカップを見に行かれた方に教えてもらった宿。が、電話が早口で聞き取りづらい。ターミナル4で待っていると伝えて、待てども30分、来ない。もう一度電話をしに行く。誰か日本人いない?とあちらで探されるほど聞き取れないが、どうやら赤いHotel & coutersy なんとかというサインの所で待て、と言っているらしい。

外に出て聞き回ると、待っていたのがdeparture levelだったことに気づく。そりゃ来ないはず。下階のarrival levelに降りて訊くと少し離れた所にあった。ホテル送迎車専用の場所だが、駐車はできないらしく、次から次へとピックアップバスがやってくる。ほとんどはヒルトンやフォーシーズンといったクラスのバスで、明らかに違う。20分ほど待って、ようやくAdventureと書いた汚いバンがやってくる。乗り込むと、「もう3周もここを廻ったわ!」と黒人のおばさんに怒られるが、こっちが怒りたい。ピックアップの場所を詳しく説明するなり、HPに載せておくべきだと思う。

チェックインするともう23時。パーキングの中に宿泊棟が点在するような造り。ほぼ平屋で広いがあまりきれいではない。朝食や夕食などフリーだが、翌朝の感じでは期待しない方がいいと思う。トイレは当たり前のように詰まっている。ドミトリーは男女mixで隣ではカップルが狭いベッドに一緒に寝ている。全てに疲れてメールだけチェックし眠る。やはり安い宿にろくなことはない。flagstaffの宿が恋しい。24時過ぎ就寝。



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